乳がん手術時の同時再建では自分の脂肪を利用可能。血流維持のための施術について

乳房再建は乳がんの摘出手術と同時に行われる事が多く、同時再建と呼ばれています。
メリットとしては、一度開いた胸部をそのままで手術が行う事が出来るので、次の手術まで仮に縫合する必要がありません。
さらに何度も手術を行わなくて良いので、感染症のリスクや麻酔の危険性も回避する事が出来ます。
その為、多くの全摘手術で、再建を希望される患者に行われています。
同時再建で行われる方法としては、人工インプラントの埋め込みか自分の脂肪を移植する2種類があります。
摘出される自家細胞は背中やお腹からになりますが、ボリュームを必要とすることが多いためお腹から取られる事が多くなります。
切り取った自分の脂肪を全摘した乳房の中に移植しますが、その時に重要なのがどの様に血流を維持するかと言うことです。
人間の細胞は、血流があるから酸素や栄養分を得て、活動する事ができます。
ただ単に移植しただけでは、それができなくなり、自然な乳房再建が出来なくなります。
そこで腹直筋を移動して乳房の部分まで持ち上げる方法や、切り取った腹直筋を肋骨の下の静脈につなげるような方法が適用されます。
しっかりと血流が維持されれば、硬くならずに元々の乳房と同じような感触に近づけることができます。

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